持ち物にはその人の品格が出る
と、ある雑誌に書いてあった。
人は見た目が9割という本もあるが、
これも理にかなっていると思う。
「いやいや、もっと人の内面を」と
いうのがこの国の道徳心だけれども、
“自分の良さは相手もわかってくれる”
という思い込みが、大きなエラーを生む。
いくら自分の会社やサービスの魅力を
伝えたくても、
ロゴが何種類もあったり
ウェブサイトやカードの世界観もバラバラだと
なにが“あなた”なのか、顧客はわからない。
人は、声色が変わる人を信用しない。
ある程度仕事のできる
経営者やビジネスパーソンは、
自分の身だしなみに気を使う。
突き抜けて仕事のできる
経営者やビジネスパーソンは、
会社全体の身だしなみに気を使う。
ユニクロやセブンイレブンが買いやすいのは
企業としての身だしなみに気を使っているから。
だから支持される。
会社全体に経営者の品格が出る。
価値は、トレンドの対局に生まれる
「もう紙の時代じゃないじゃないですか」
と、優秀そうな営業マンは言う。
不優秀である。
そもそも、広告の本質は
マインドシェアの奪い合いにあり、
あたりまえの景色より
あたりまえじゃない景色のほうが
記憶のシェアを多く奪う。
ネット広告は
どんどんあたりまえの景色になり、
公共料金のお知らせと共に届く
ダイレクトメールは
ものめずらしい景色になる。
「紙は、希少価値が高い」
と、今後必ず誰かが言い出す。
「デバイス広告が発達すればするほど、
紙広告の価値も上がる」と
説明できるのが、正解。