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仏教とブランド

ブランドというのは
ある種の哲学的思想から
生まれるもので、
その際たるものは宗教である。

こと、日本仏教に置き換えれば
空海は、大陸から取り入れた
思想を研ぎに研ぎ澄まし、
密教としてこの国の貴族階級に伝えた。

例えると
ハイブランドの立ち位置で
シャネルにあたる。

時はくだり、
親鸞は、仏教をカジュアル化して
南無阿弥陀仏とさえ唱えれば
みな極楽浄土に行けると
一般庶民に普及させた。

誰でも買いやすい
ファストファッションの
ユニクロである。

ブランドとは、
思想・目的・対象の三者が揃い
信仰としての機能をはじめて有す。

余談を許せば、
平成初期にニューヨーク.ブロンクスから
黒人文化の音楽を持ち帰り
日本であらたなポップカルチャーを
普及させた集団がいる。
ブッダブランドという。

仏教とブランドの関係は
かくして親和性が高い。

目利きが、目利きを呼ぶ

ZECCA 設立時に
ひとつだけルールを決めて
サイトに記した。

「ご相談・ご依頼は、これまで面識のある方、
またはご紹介のみとさせて頂きます。」

我々は、我々を
秘すれば花と見立て、
言い訳の聞かない制約を
自らに課した。

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