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普通力

「普通でありなさい。」

ZECCAの設立時に
ある経営者の方が掛けてくれた言葉である。

指針にしている。

「特殊に見える仕事をする人ほど
ノーマルな感覚でいなければならない。
なぜなら、多くのノーマルな人と
仕事をしていくのだから。
そういう人たちにサービスを提供していくのだから。
異質である必要などまったくない」

「格好つける必要もない。
群れる必要もない。
いっしょに働いてくれる人を尊重し、
ダメなことはダメと言う。
顧客の喜びを真摯に追求すれば、
必ずあなたを選んでくれる。」

「あれ?おかしいな。変だな。
普通じゃないな。
ズレを感じる取引先や協力先、
もし、そう感じたならスッと距離を置きなさい。
それが、長い付き合いだろうが、利があろうが
勇気を持って離れなさい。」

クリエイターの世界は
たしかに(いまだ)浮いている。
Tシャツにジャケットでハーフパンツ、
スターバックスで仕事ができて
話す言葉の半分は、日本語でもいいクリエイティブ用語。
“普通じゃないことがステータス”な
悪い残像がある。

ZECCAは、
クリエイターというより
良きビジネスマンでありたい。

顧客の前におもむくときは
地味なグレーかネイビーのスーツを着る。
格好ではなく、顧客の喜びの部分で勝負がしたい。

一流ホテルのコンシェルジュから
所作を学び、
アメリカン・エキスプレスの電話サポートから
美しい日本語を学ぶ。

良いデザインをつくる以上に、
顧客が気持ちよく感じる関係性を
つくっていきたい。

言ってくれるうちが花

率直なクレームや
不満足を伝えてくれるお客さまほど、
ありがたいお客さまはいない。

ほとんどは、
何も言わずに静かに去って行く。

ネガティブなことを
正面から伝えてくれる関係性は、
大切な財産である。

しんどさの正体

しんどいのは、
それだけ真剣だから。

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