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不安が力の源泉

人は、生まれてから
すぐに死を約束されるので、
その見えない闇に
かんたんに落ちないように
“不安”という感情が働く。

この偉大な感情は
宗教をつくり、
政治を敷かせ、
医療を磨き、
技術を向上せしめ、
商業を発展させた。

死の約束までは
せめて有意義に過ごせるように。
闇の奥に進むまでは
あたたかさが欲しいと、
光さえ開発した。
闇の不安が火を起こさせた。

人類史とは、
不安の感情が人を成長させた物語。
先が見えない不安は
新たな力を生む源泉。

一生は、半日で変わる

半日かけて読んだ本の中で、
活かしていけるのは
1〜2行程度であれば良い方である。
ただし、一生使える。

たった半日で、一生が変わる。

仏教とブランド

ブランドというのは
ある種の哲学的思想から
生まれるもので、
その際たるものは宗教である。

こと、日本仏教に置き換えれば
空海は、大陸から取り入れた
思想を研ぎに研ぎ澄まし、
密教としてこの国の貴族階級に伝えた。

例えると
ハイブランドの立ち位置で
シャネルにあたる。

時はくだり、
親鸞は、仏教をカジュアル化して
南無阿弥陀仏とさえ唱えれば
みな極楽浄土に行けると
一般庶民に普及させた。

誰でも買いやすい
ファストファッションの
ユニクロである。

ブランドとは、
思想・目的・対象の三者が揃い
信仰としての機能をはじめて有す。

余談を許せば、
平成初期にニューヨーク.ブロンクスから
黒人文化の音楽を持ち帰り
日本であらたなポップカルチャーを
普及させた集団がいる。
ブッダブランドという。

仏教とブランドの関係は
かくして親和性が高い。

目利きが、目利きを呼ぶ

ZECCA 設立時に
ひとつだけルールを決めて
サイトに記した。

「ご相談・ご依頼は、これまで面識のある方、
またはご紹介のみとさせて頂きます。」

我々は、我々を
秘すれば花と見立て、
言い訳の聞かない制約を
自らに課した。

恩を売り物にすると、底を尽く

人は、
してあげたことは
後生忘れないのに、
してもらったことは
寝る前に忘れてしまう。

してもらったことを
覚えておくのが難しいなら、
してあげたことを
忘れるようにする。

他人に恩を着せれば着せるほど
自らをみすぼらしくする
ものはない。
し忘れを、まとうくらいが美しい。

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