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ノーリスクは、ハイリスク

リスクをとらないと
リターンはないというのは間違いで、
リスクをとらないと
さらに酷いリスクばかりが残る、
というほうが正しい。

鳥は、羽ばたくからこそ
真っ直ぐに飛べるのであり、
羽ばたかなければ落ちるしかない。


羽ばたくのに理由はいらない。

落ちたくないなら
羽ばたくという選択肢しか残らない。


そのディスカッションは、
ノーリスク・ハイリターンが
前提になっていないか。

その一手は、
覚悟も強さもない
まあるいものになっていないか。

つねに客観的に問う。

売上を上げたいなら、供給量を減らす

価値というのは
供給量に反比例するから、
供給量を1/2に減らして
価格を4倍にする。

結果、売上は2倍になる。

ただし、その価値を
顧客が喜んでくれる状態をつくった後に
実施しなければならない。

持ち物にはその人の品格が出る

と、ある雑誌に書いてあった。

人は見た目が9割という本もあるが、
これも理にかなっていると思う。

「いやいや、もっと人の内面を」と
いうのがこの国の道徳心だけれども、
“自分の良さは相手もわかってくれる”
という思い込みが、大きなエラーを生む。

いくら自分の会社やサービスの魅力を
伝えたくても、
ロゴが何種類もあったり
ウェブサイトやカードの世界観もバラバラだと
なにが“あなた”なのか、顧客はわからない。

人は、声色が変わる人を信用しない。

ある程度仕事のできる
経営者やビジネスパーソンは、
自分の身だしなみに気を使う。

突き抜けて仕事のできる
経営者やビジネスパーソンは、
会社全体の身だしなみに気を使う。

ユニクロやセブンイレブンが買いやすいのは
企業としての身だしなみに気を使っているから。

だから支持される。

会社全体に経営者の品格が出る。

価値は、トレンドの対局に生まれる

「もう紙の時代じゃないじゃないですか」
と、優秀そうな営業マンは言う。


不優秀である。




そもそも、広告の本質は
マインドシェアの奪い合いにあり、
あたりまえの景色より
あたりまえじゃない景色のほうが
記憶のシェアを多く奪う。


ネット広告は
どんどんあたりまえの景色になり、
公共料金のお知らせと共に届く
ダイレクトメールは
ものめずらしい景色になる。


「紙は、希少価値が高い」
と、今後必ず誰かが言い出す。


「デバイス広告が発達すればするほど、
紙広告の価値も上がる」と
説明できるのが、正解。

努力は、売り物じゃない

自分の努力を
顧客に売ろうとする人がいる。


「たくさん仕事を抱えていますが
がんばってやりました」


「約束したものとは違いますが
やれることはやりました」


「期待された結果じゃありませんが
できる限りやりました」


自分はとても努力したので
顧客は喜んでくれて当然だと考える。
しかし、顧客が欲しいのは提供者の努力ではなく
満足のいく結果である。


自己努力を、顧客へ押しつけてはならない。
自己努力は、顧客へのサービスになり得ない。

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