学ぶは、真似ぶ
学ぶの語源は、真似(まね)ぶから来ている。
なので、新しいことやオリジナルとは
2〜3の事柄を完璧に模倣し、
それらを融合したところに生むことができる。
よくある例えでは、
和の餡子と洋のパンを合わせて
あんパンというヒット商品が生まれた。
しかし、忘れがちなのは
美味しいパンと餡子をつくりだす
(もしくは仕入れる)力量がないと、
融合しても良いものはできないことにある。
新しいことやオリジナルを追いかける前に
ひとつの真似に、集中し、研鑽する。
この世界では、
基本ができずに新しいものにこだわり
壁にぶちあたったデザイナーは、
見事に全員辞めた。
新しいことを、はじめない
「新しいことをやれ」
「新しいアイディアをだせ」
という。
違う。
“新しい”の本質は、“新鮮さ”にあり、
世の中が新鮮と感じれば
古いものでもよい。
クラシックなメガネも
写ルンですも、
15歳が「フレッシュだ」と捉えれば
あらたな潮流が生まれる。
答えは過去に必ずある。
本当につくるべきもの
クリエーターが最優先で
つくらなきゃいけないものは、
つらいときに「やめるな」って
言ってくれる人。
作品でもブランドでもない。
ブランドから、理念は生まれない
ブランディングには理念づくりが必要だという。
矛盾している。
そもそも、ブランドというのは
発起者の強烈なエゴや思い込みから
起こるものであり、
クリエーターがそれらを
後付けで埋め込むことはできない。
「ブランディングをしましょう。」
「理念づくりからはじましょう。」
では、本質的な意味でブランドになり得ることはない。
クリエーターが
ブランドづくりにできることと言えば、
(発起者にエゴや思想がある場合にのみ)
それをすくいとり、わかりやすく魅力的に
世に伝えるだけである。
ブランドから、理念は生まれない。
理念があって、ブランドになれる。
忙しいは、能力不足
いい漁師は一手で最高の釣果を上げ、
1時間で帰港する。
悪い漁師は悪手を重ねて不漁を嘆き、
海や魚のせいにする。
忙しいとは、
短時間で成果を上げられない
悪手を重ねているだけだと
考えるところから始める。