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男子を必要としなかった国

世界史の中で
日本に宦官が存在しなかったことは
奇跡らしい。


これは
「女性の能力が高く、王宮の運営に
去勢した男子を用いる必要がなかったことに
他ならない」と、
作家の司馬遼太郎も書いている。


千数百年前からこの国の民族的中枢は
女性によって運営されている。

広告は見られていない

人は、1日に3000~ 4000の広告メッセージ
(これにはテレビ欄の番組紹介を含む)を
受けていると言われているが、
ほぼ印象に残っていない。


顧客社内の会議でも
「今日 ご覧になって印象に残っている広告は?」と
お聞きすると、
ほとんどの人が答えに窮する。


朝のテレビ。
出勤時の駅内広告。
看板。
ネットバナー。
SNS。
デスクに届くダイレクトメール。


これらは「目」に入っている。
しかし「記憶」には残っていない。




その上でどうするか。




僕らの仕事は単に絵を売ることではない。


この現実をしっかりと説明し
解決策を示すところから、
デザインのサービスが始まっていると思う。

不正解は、正解にすることができる

どちらの道を選べば正しいか、に答えはない。
しかし、選んだ道を正解にはできる。

知り合いは、転職について
家族から反対された。
友人にも反対された。
「不正解である」と。
「正しくない」と。

仕事仲間は、結婚相手について
家族から反対された。
友人にも反対された。
「不正解である」と。
「正しくない」と。

そのまま、不正解を受け入れるか。
不正解を正解にするのか。

転換できるのは自らだけである。

大漁は、陸でつくられる

「海の中は見えない」
と、漁師の父は言う。


だから、見えない中で戦うための
“仕掛け”に命をかけているのだと思う。


思考、
学習、
発案、
具現。


夜中の作業部屋で
夜明け前の船小屋で、
限りなく見えないものを
見えるようにしていく。


本当の勝負の場は、
船で沖に出たときではなく
その前の陸にある。


大漁は、陸でつくられる。




デザイナーの仕事も
プレゼンの場に立つ前に、
すべてが決まる。

明日への対応

ある本に紹介されていたが、

明治時代の面白い談話が実際に残っている。

口語訳では、

– –

この仕事だけは 無くなるはずがないと思っていた。

千年以上、武士が存在する前から

栄えてきた仕事だ。

日本人の根底であり魂をつくる仕事だった。

決まったときにはまさかと思った。

– –

明治9年に廃刀令が出たときの

刀剣職人の話らしい。

 

 

ルールは変わる。 変わることを前提にする。

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