コンセプトより大事なもの
コンセプト(企画)の良し悪しは
コンテクスト(連想)の強さに比例する。
例えば、
ある都心のラーメン店では
つけ麺ならぬ「つけ肉」という商品が
共感を呼んでヒットした。
つけ肉というコンセプト(企画)の中には
人の頭の中で、下記のコンテクスト(連想)が作用する。
1.「高糖質のつけ麺を食べると太る」
↓
2.「でも、あのコッテリ感を味わいたい」
↓
3.「そもそも炭水化物のない昼食は選択肢が少なすぎる」
↓
4.「サラダチキンは飽きた」
↓
5.「いきなりステーキは行列すぎて昼休みがなくなる」
↓
6.「つけ麺の麺を肉に変えられる?」
↓
7.「麺が肉なら低糖質なのでOKだろう」
↓
8.「お昼はここにしよう」
このように、
コンテクストの強さが
人の意思決定を後押していく。
(その中には、7.のように人が都合よく
意味付けするものも含まれる。)
反対に、人の頭の中で連想させられなければ
コンセプトになり得ず機能しない。
コンセプト(企画)の決定は
コンテクスト(連想)があるかないかで決める。