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売る前に買う

100万円の商品を売りたければ
100万円の商品を買ったことが
なければならない。

100万円の商品を
買う人の気持ちを
わからなければいけない。

高級品を買う人は
財布の中身を見て決めていない。
高級品を買う人は
気分で決める。

買い手の気分は
売り手の共感量に比例する。

進め方より考え方

仕事という行為に
1から10があるとすれば、
0を大切にする。

1から10の精度は
0が決定する。

商人より職人でありたい

数字を、仕事で追いかけるのが商人。
仕事に、数字を追いかけさせるのが職人。

一流のメジャーリーガーは
「自分のスイングができれば
数字はついてくる」と言う。

仕事に、数字を追いかけさせている。

数字ありきの人間ほど
素振りも、修行もしない。

仕事に、数字を追いかけさせる
職人でありたい。

友人は、失う覚悟で

友人のしごとは
その友人を失う覚悟で
請けるようにしている。

ものづくりの仕事は
いくらでも手を抜ける。
友人だから、と
甘えられる。
友人関係以上に
信用関係を傷つける。
甘い刃の切っ先は
鋭いほど見えにくく
できている。

逆もある。

商業デザインは
唯一、交換促進のために存在する。
友人の事業自体に
マイナス面があれば
交換先のエンドユーザーのことを考え
意見もする。
プライドを傷つけるし
嫌な思いをさせる。
必ず、負の感情を抱かれる。

ただ、その覚悟はできているので
あとは仕上げて、離れ、
とおくから成功を願う。

このやり方にいいことは
ほとんどない。
が、ひとつだけ喜びが
残される。

この覚悟があれば
顧客と友人になれる。

なぜ、淀君を

豊臣秀吉という人は
人望という、人間の綺羅の部分を
きわめて錬金した人で、
また、そうでなければ
卑賤の身分から天下人として輝くのは
成し難かった。

没後、秀吉好きの武将たちが
豊臣家に味方して
大阪城の世子 : 秀頼の元に参じた。
母は、淀君で、彼女は
織田信長の姪にあたる。

大阪という商都も、
秀吉の治世の栄華を
あざやかに記憶してした。

堺の貿易は、
街を富ませ、国中に黄金をもたらした。
後の、徳川幕府は
世界を遮断したため
堺の街からは
火が消えたようになったという。

「太閤はんの、世にもどりたい」

大阪において
家康の、陰険な策謀から
滲みでた不人気ぶりは
相当なものに違いない。

秀吉のもつ天性の明るさ
金の輝きは、
家康の影を漆黒に染め上げた。

人は、明るい方にあつまる。

が、大阪の陣で
豊臣家は地球上から消滅した。

多くの、史観や研究では
豊臣は勝てたのではないか、
では、負けた理由は何だったのか、
戦術か、戦略か、  
真田幸村が、大野修理が、と
これまで、物語に割かれた稿数は
一冬の雪では足りない。

ただ、平時にも乱時にも
人は、あまりにも単純なことほど
考えが及ばないらしい。
主観は、俯瞰をうばう。
要因の表現は、一行で事足りる。

なぜ、淀君を殺さなかったのか。

母上様から
病的な命令がくだる度、
秀頼も、諸将も身動きがとれず
結果、四万人以上を道連れに
豊臣家は滅亡した。

家康は
茶臼山で
茶を飲んでいたという。

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