靴を磨かず、腕を磨く
やらないことから
決めるのであれば、
革靴は、自分で磨かないことを
真っ先に決める。
靴は、靴磨きのプロに任せる。
1日何百足も磨くプロの仕上がりに、
素人はとうてい及ばない。
美味い寿司は自分で握らない。
休日に、靴磨きをする経営者ほど
財務諸表が怪しい。
休日は
靴を磨かず、腕を磨く。
中庸無し
基本的に世の中は、
Amazon(市場制圧)型か
小松弥助(希少性圧)型に
分けられる。
小欲より大欲
かっこいいものを
買えるより
かっこいいものを
つくれたほうが
かっこいい
雨で、涙が濡れている
彼が、その景色を見たのは
まだ2歳の頃で
とおく、ながい廊下の奥には
粗末なこしらえの階段が
離れへと伸びている。
視点が低いせいか傾斜がこわく、
後ろから追ってきた祖父に
ひし、としがみついては
袖をよく濡らしていた。
園庭の緑には残光がある。
いまも、一葉一葉を
丹念にぬぐう老境の姿があるようで
ひ孫らも一人を除いて
おなじ景色を見ていた。
皐月の空は
悲しいほど青く晴れているのに
雨だけが、何故か
泣いているように見えた。
売る前に買う
100万円の商品を売りたければ
100万円の商品を買ったことが
なければならない。
100万円の商品を
買う人の気持ちを
わからなければいけない。
高級品を買う人は
財布の中身を見て決めていない。
高級品を買う人は
気分で決める。
買い手の気分は
売り手の共感量に比例する。